二次創作
+車輪の国、悠久の少年少女の法月編ED その後の二次創作です。




「そこをどけ豚ども。 私はこれから最愛の人に会いに行かねばならんのだ」

 ____乾いた銃声が雨の音に消された____


突然の事に周りの警備員共はまだ混乱している。

目の前の彼女は倒れ・・・・
1人は私を押さえつけようと・・・・
あるいは倒れた彼女を助けようと・・・・・

どちらにせよ、ここにいる奴らはやらなければならない・・・

それは____考えるよりも先に行動に出ていた___


まず1人、また1人
倒れていく・・・

さすがに全員は対処できないか・・

足に3発 腕に2発
久しぶりに味わった・・・・「痛み」

そして・・・いかなる理由であろうと殺さす生捕りにしようとする警備員の考え・・・・

「まだ・・・固定概念に囚われているのか? ふ、ふはははは」

私の言葉に気を取られた 一瞬の隙に
重い足を上げ・・・・回し蹴りをした

怯んださいに一発・・・また一発・・
そしてまた1人、倒れていく・・・・


倒れた警備員から銃を抜き取り
サーチライトを破壊した。

すぐに増援がくるだろう


___急がなければ___


そして・・・とあるトビラの前に着いた・・・

鍵は看守を殺し手に入れた。

ここからでは中の様子が見れないようになっている。


震える手をおさえ、鍵を開けた
そしてトビラを空けた・・・・・・・








中には私と同じ年ぐらいの女性がいた。
見ただけでは分からない姿になっていたが・・・



私の目には・・・・・私の目には・・・・
はっきりと若い頃の彼女の姿が見えた。



彼女もこちらを見るが・・・私だということには気が付いてないようだ。







「迎えにきたぜ」 昔なら言えたかもしれない
しかし、今は・・・・
そんな気の利いたセリフは言えない






































 「息子に会いたいか? 自分の息子に会いたいか?」


彼女の目がこちらへ向けられる
その目は、しっかりと私を捉えていて
私だと気づいてるようだった・・・

 「はい・・・会いたいです・・」

小さな声だったが、私は聞き逃さなかった。

「そうか、なら 会わせてやろう。 私についてくるがいい」

重い足をひきづりながら、私達は脱出を行った。


途中・・・・なんど銃撃したか・・・・

しかし・・・・私には・・今・・守らなければならない者がいる・・・


今度は、必ず最後まで・・・守りきる・・・






かろうじて脱出することができた。
しかし、私の乗ってきた車は既にいなく・・・・
徒歩で帰るしか・・・ないのだ・・


私は・・・彼女に・・・森田の住んでいる所が書かれた紙を手渡した・・




「私には、まだやらなければならないことがある・・・・・」



彼女は悟ってくれたらしく・・・・おとなしく行ってくれた・・・・
その目には涙が流れていたが、私が他人の意見を聞かないことを知っているから
彼女は引き止めず行ってくれた・・・




もちろん・・・・やらなければならないことなんてないのだ・・・・
体力的にもう限界ということもあるが・・・・



私が、彼女を見殺しにしたせめての償いの気持ちもあった・・・・
私も同じ目にあわなくては・・・・・・と・・・・・






「森田よ・・・・・私は・・・・また・・・・途中で・・・・・----------




fin
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